住宅購入のお金

■住宅購入計画をつくる

きちんと住宅購入計画やライフプラン(人生計画)づくりをすると、その時点から将来の住宅購入に向けて逆算でき、住宅購入資金を無理なく蓄えることができます。
逆に計画性なく勢いで購入すると(案外多いケースです)当然、資金準備や情報収集も不足状態。住宅メーカーや金融機関の言いなりになりがちで、自分に合う家づくりは望めないばかりか、メーカーに勧められる(メーカーが売りたいもの)家を購入することにも。知らないうちに無理をさせられてしまいます。
そして、数年後には大切なマイホームを手放すケースも・・・。

■住宅ローンを選ぶ

住宅ローンの種類は、変動金利ローン・短期固定金利ローン・長期固定金利ローンが代表的です。
金利は融資期間が同じであれば変動金利より固定金利、短期間より長期間のローンの方が高くなります。
金融機関オススメの低金利の変動金利ローンだと1%台、短期(2~3年間)の固定型ローンだと、金利は優遇金利などの適用を含めると驚くほど低く、1%未満は当たり前です。
住宅ローンのタイプや取扱い金融機関によって金利もかなり違ってきます。
大切なことは、我が家に合った住宅ローンを選択することです。

■超低金利な現状では、長期固定型が有利!?

現在の超低金利情勢においては、長期固定型を圧倒的に支持します。
低金利であることに加えて、金利が変動しないため返済期間中の返済額が確定しているので将来のライフプランやマネープランが立てやすいというのも大きな魅力です。
変動金利型や短期固定型は先々金利が変動した場合、月々の返済額も変わってしまうので、家計全体の収支や貯蓄計画も不安定なものになりがちです。
金利が上がっても、消費者である私達はリスクを負うことがないということも安心できます。

■生命保険も同時に見直す

住宅ローンを組んだ時に銀行などを保険金受取人にした【団体信用生命保険】に加入する方がほとんどですが、その時に今まで契約していた生命保険は見直したでしょうか?
住宅購入前までは、一家の大黒柱に万が一のことがあっても、家族の夢であったマイホームが購入できるような設計で生命保険の保障額を設定している家庭も多いハズですが、住宅購入に関わる忙しさで、保険の見直しについて見落としがちのケースが多いようです。
住宅と同時に新しい拠点、新たな生活が始まることもあり、全体のライフプランを見直すいい機会です。ムダな保険を必要保障額に応じて見直し、保険料コストを家族の夢の実現やご夫婦の望む生き方をするための財産づくりにシフトしていくということも一考の価値ありですね。

■老後を見すえて、住宅ローン・教育ローンの活用を考える

『目先の生活で目一杯!老後のことなんてまだまだ先のことだし、年金もあるから大丈夫・・・』
本当に大丈夫ですか?
退職金があるから大丈夫だろうと考えている方も多いですが、特に私と同世代以降の方(男性?昭和36年4月2日以降生まれ、女性?昭和41年4月2日以降生まれ)は、公的年金の受給は原則65歳からです。
60歳で定年退職を迎えた場合、年金の受給が始まるまでの5年間の間に、月25万円の生活費が必要とすると 25万円×12ヶ月×5年間で1,500万円は最低必要ということになります。
自分達で準備していなかったら、退職金などでしのいでいかないといけませんね。
さらに今後物価が上昇していけば私達が将来受け取る年金は実質上目減りしていくことが、このたびの年金改正で決まりました。65歳以降、年金を受給できても必要な金額に満たない可能性は高いと言えるでしょう。
セカンドライフを安心して楽しく暮らしていきたいと考えるなら、30~40代から資金的な準備が必要です。

■住宅ローン、教育ローンは低利で借りることができる

場合によっては、住宅購入時により多く頭金を捻出するより、超低金利で住宅ローンを組める時にはなるべく借りておいて、手元の資金は将来のセカンドライフのために運用をしていく必要性が高いこともあります。
住宅ローンや教育ローンは低利で借りることができますが、『老後ローン』というものは存在しません。
もし、将来、セカンドライフ資金が準備できなかったら、フリーローンやパーソナルローンなどの5~10%を超える、高い金利で不足するお金を借りなければならなくなる可能性もあります。
なんとしてもそのような事態は避けたいものです。

■マイホーム購入は、やり方によって千万単位の差が出る!?

マイホームを手に入れるには、これらのことを同時に洩れなくバランス良く、長期的な視点に立って考え実行していかなければなりません。
特にマイホームの購入は人生の中でも最も大きなイベントであり買い物です。やり方によって出ていくお金も数百万円から千万単位の差がでてきます。

相場よりも安い物件を見つける

■未入居物件

未入居物件とは新築して1年以上経っている物件のこと。 ローン審査が通らず、キャンセルになってしまった物件も少なくない。 まだ、だれも入居していない新しい家だが、新築と比べて割安になることもある。 どういう理由で残っているのかを確認して、おトクかどうかをしっかり判断しよう。

■個性のある形の土地

旗にさおを付けたような形の「旗ざお地」などの変形土地は相場よりも安め。 さおの部分を駐車スペースなどに有効利用できるならおトクだ。 地形を生かして家を建てれば、住みやすくなる。 設計を依頼する建築士が決まっているなら、一緒に現地見学してもらうとどんな建物が建てられるかハッキリする。

■バス停近くの物件

バス便の物件は駅近物件よりも安いのが一般的。 駐車場の充足率が高い物件が多いので、マイカー通勤も可能。 駅から歩かなければならない駅徒歩物件よりずっと便利に感じるという人もいるくらい。 雨の日にあまり濡れないし、バスは冷暖房が効いていて快適だ。

■特殊環境にある物件

墓地の近くは敬遠されがちなので相場より安くなる場合が多い。
学校の近くもチャイムの音や楽器、歓声などでにぎやかな印象が強く、安めになる場合がある。 同様に線路や幹線道路沿いの物件も割安感あり。 気にならない人ならおトク。 二重サッシなど防音対策がしてある物件なら意外と静かなことも多い。

■北向き物件

家の向きは日当たりに関わるので、価格にも影響する。 人気は東南角地で、南→東→西→北の順で安くなるのが一般的。 東南角地でも窓が多くて家具が置きにくかったり、夏暑い場合も。 北向き物件でも昼間留守にしがちな家庭にはおトク。 また、天窓を付けるなど日当たり対策をしている物件も多い。

■共用施設近くの物件

駐車場やエレベーター、ゴミ置き場の近くの物件は人の行き来が多く、音が響くこともある。 そのため、ほかの物件より価格を低めにしていることが多いが、共用施設が近いと毎日の生活には便利な面もある。 他の物件と比べて価格が低いなら、その理由を聞いてみること。 自分にとって気にならなければおトク。
 

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