ホームステージング

■「ホームステージング」とは?

「ホームステージング」とは、売り出し中の家やマンションの室内を家具や照明、小物やグリーンなどでモデルルームのように室内を演出するサービスです。 内覧に来た購入希望者に「ここに住みたい!」と、良い印象を与えることによって売却をスムーズにします。
中古物件市場が活発になりつつある日本では、今、注目のサービスです。
大きなコストをかけなくても
イメージアップできます。

■売主のメリット

メリットとしてまず一つは、売主の希望条件に近い金額で売れる可能性が高まることです。
ホームステージングが普及している欧米の例では、ステージングを施した物件のほうが、未実施の物件より高く売れる傾向があるといわれます。 調査機関によって「6%以上高く売却できる」や「平均17%程度のアップ」などバラツキがあり、明確な指標は存在しませんが、プラスアルファの価値があることは確かなようです。
値下げ要因が多い市況下では、価格の値下がりを最小限に防ぐ効果があります。
次に、売却期間を短縮する効果があります。
インターネットや新聞折り込み広告などに掲載する室内写真の見栄えが良くなるため、問い合わせが増えることにつながります。
更に、現地の内覧まで進めば、ホームステージングをするかしないかの差は歴然です。 購入希望者は現地見学の最初の10秒以内で気に入るかどうかが決まるといわれます。
ホームステージングで第一印象が格段によくなるのは間違いありません。 その結果、売り出しから成約までの期間が短くなりスムーズな売却につながります
アメリカの調査データでは、通常なら売却に3カ月から半年かかるところ、1カ月から1ヶ月半に短縮した、あるいは半減したという結果があります。

■買主のメリット

売主にとって高く売れることは、買主にとっては割高な買い物になると思うかもしれません。 しかし、買主は高い買い物をしたとは思っていません。 むしろ「最初は気付かなかった物件の魅力を見逃さなくて良かった。良い買い物をした」と満足しているのです。

■総合的な演出が買主の気持ちを盛り上げる

空室状態で売り出される中古住宅の場合、何もない空間を見て、そこでの自分たちの暮らしをイメージするのが難しいものです。
仮に、きれいに内装リフォームやクリーニングがされていたとしても、寒々しい感じがして購入意欲がわかないという声もあります。
また、居住中の物件であれば、自分の好みとは異なる家具類が置かれ、売主の生活感があふれているため、客観的に見ることができず、中古としての粗(あら)が目立ってしまうこともあるようです。 「希望条件には合っているのに、なんだか決心できない」といったところでしょうか。
これに対して、専門的な視点から「ここに住めば、こんな素敵な暮らしが実現できる」という姿を一目瞭然に見せてくれることで、新居の生活を実感することができます。 なかには「自分で別途コーディネーターに頼むより、このまま家具も併せて買いたい」という方もいるようです。

■ホームステージングに使われるアイテムは?

ホームステージングに使われるアイテムは、基本的には家具や照明器具、カーテン、小物類が中心です。
物件のグレードに合わせたものを選びます。 また、同じような家具でもレイアウトの仕方一つで印象が違いますし、花や観葉植物、絵画、置物、照明、香りとの組み合わせによる総合的な演出によって、まったく違う物件のようにすら見えて来るから不思議です。
演出する範囲は、住戸全体をフルセットでカバーする場合や、玄関やリビングルーム・水周りなど主要なスペースに絞ったタイプなどさまざまです。
フルセットはそれなりのコストがかかるため、まだステージングになじみの薄い日本では、当面は主要スペースに限ったタイプがメインになると思います。 それだけでもかなり印象は違います。
玄関から廊下、水周り、リビングに至る動線に沿って、ひとつのストーリーに載せてスペースを演出します。
明るく清潔な玄関に、気のきいた小物とホール壁面の絵画で第一印象をつくり、物件のメインとなるリビングルームにスムーズにいざないます。 ポプリを置いてさりげなく香りを演出するケースもあります。

浴室では、浴槽に青色の水を張り、照明を当てると水面がキラキラ光ります。 さわやかな香りのバスグッズを置き、時にはBGMを流し、目と耳と鼻と手で住まい心地を体感することができます。
新築のモデルルームとは異なり、「実際のお部屋を体感」できるというメリットがあります。

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