賢く家を売る方法

大切に住んでいた物件、どうせ売るなら、その価値が分かる人になるべく高く買ってもらいたいと思うのは当然の事です。
では、どうやればより高くかって貰えるのか。
その秘訣を解説していきます。

■相場を把握する

不動産の売却を考えた時に、まず最初にやっておく事が相場のチェックです。
インターネットの不動産サイトなどで、手持ちの不動産と似た場所、似た間取りの物件がいくらで売りに出されているのかを確認すれば、自ずと売却を考えている不動産がいくら程度で売れそうなのかが理解出来るでしょう。
他には、不動産の「一括査定」サービスを利用する事でも、相場の把握は可能です。

より現場の声に近い査定額を教えて貰えるので、不動産会社から連絡が来ても大丈夫という方は、積極的に利用してみても良いでしょう。

■査定は複数の会社に依頼する

最終的な仲介の依頼は1社に絞るべきですが、査定の段階では複数の不動産会社に依頼する事をおすすめします。
複数の不動産会社に査定を依頼する事で、1社に依頼するだけでは分からなかった思わぬ物件の良い点・悪い点を把握出来ると共に、査定時の対応が、良い不動産会社を見つけるための目安にもなるためです。
ここで気をつけたいのが、高すぎる査定額を提示する会社。
一見、不動産を高く売ってくれそうに思えますが、その価格が、根拠が希薄な状態で付けられているなら、いくら宣伝しても買い手は付かず、結局は値下げする……なんて事にもなりまねません。
不動産会社には、なぜこの価格になったのかも含めて、しっかりと話を聞いた方が良いでしょう。

■売却にかかる費用を知っておく

不動産の売却には、仲介手数料や登記費用、印紙代、更地にしたりリフォームが必要ならそこにかかる金額、引越し代など、様々な費用がかかります。
たとえば3000万円で売れたからといって、3000万円丸々手に入る訳ではありませんので、事前にしっかりとどの程度の費用がかかるのか、不動産会社に確認しておきましょう。

■売却時にはどんな費用が必要?

不動産を売却する際は、売却額がそのまま得られる訳ではありません。ケースによってまちまちではありますが、一般的には下記の諸費用がかかります。
仲介手数料 売買契約が成立した際に、不動産会社に支払う手数料です。
譲渡税 売却によって利益が出た場合は、譲渡所得として所得税や住民税がかかります。
登記費用 当該物件に抵当権が設定されている場合は、その登録を抹消する費用がかかります。
また司法書士に依頼している場合は、その報酬も必要でしょう。
測量費用 土地を実測して引き渡す必要がある場合は、測量費用がかかる事も。
解体撤去費用 土地を更地にした状態で引き渡す契約をしている場合は、建物を解体・撤去するための必要も捻出しなければなりません。
リフォーム費用 リフォームを行ってから売りに出す場合は、その費用も必要となります。
印紙代 売買契約書に貼付する印紙代です。
引っ越し費用 引き渡しに合わせて引っ越しをしなければならない場合は、その費用がかかることも覚えておきましょう。
なお仲介手数料は
売却価格 × 3.15% + 6万3000円
……が、上限と宅建業法にて定められています。
また、上記諸費用について完全に把握していると思っていても、思わぬ計算違いや、予期せぬ出費は突如出てくるもの。
お持ちの不動産を売却される場合は、どんな費用がどれくらいかかるのか、不動産会社とよく相談して、漏れがないかしっかり確認する事が重要でしょう。

■価格交渉に応じる心構えを持ちましょう

実は、不動産の売却価格は、最初に設定した売り出し価格よりも低い場合がかなり多いです。
値引き交渉に応じるかどうかは売り手の自由ですが、ある程度の交渉には応じる心構えがないと、「頑なな売り手だ」と買い手側が敬遠してしまう場合もあります。
問い合わせや内見がどれくらい来ているかをチェックして、どれくらい手持ちの物件に需要があるのかを見極めつつ、値引き交渉に応じるかどうか、また応じるとすればどの程度まで下げられるかを、不動産会社と相談しながら慎重に決定しましょう。

■買い手の要望には出来るだけ応える

購入の条件として、買い手は様々な要望を出してくる場合があります。
例えば、建て付けの悪いドアを修理しておいて欲しい、ハウスクリーニング済みにして欲しい、エアコンは残して欲しい、壁紙は綺麗に張替えて欲しいなどです。
当然ながら、無茶な要望を聞く必要はありませんが、値段交渉同様、こちらもある程度は聞き入れる準備をしておいた方が、交渉をスムーズに進められるでしょう。

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